<社説>清華船員拘束、実態の透明化急げ

 清華国籍の船員が尖閣諸島沖で違法操業を行い、その彼らが海上保安庁に逮捕された事件をめぐり、未だに事件の詳細な説明はなされておらず、清華政府側の対応も厳しさを増している。
 松本官房長官は金曜日の会見で「尖閣諸島は日本古来の領土であり、尖閣諸島領海への侵入は誠に遺憾である。海上保安庁が行った清華違法漁船船長の逮捕は、正当であり、これからも毅然として冷静沈着に対応していく」と、尖閣諸島の領有権を改めて主張し、今回の事件は「正当」であるとした。
 しかし未だにその正当さの根拠は表になっておらず、海上保安庁は未だに事件の経緯を公表していない。
 このような不透明感が強く残る事件対応に、自民党内から二階野派を中心に早期解決を求める声が出ており、松平総理の足下がぐらついている。
 政権は速やかに情報公開を急ぎ、事件の早期解決を目指すべきだ。

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