"HKsleepwalker"と呼ばれる香港デモが日本でも展開されている。スリープウォーカーとは「夢遊病者」を指す。香港民主派の間で流行った隠語「夢を見る」に由来している。その意味は「反政府デモに参加する」。大っぴらにデモ参加を公言できない人たちが好んで使った。
31日夕方、日本政府に適切な対応を求めるデモが江戸・永田町の国会前であった。「香港を守れ」「香港に自由を」といったプラカードを手にした市民ら約200人が集まり、香港市民を救済するよう要求した。
デモ主催者の1人である、城北大学の山内一成さんは声明文を読み上げ「日本政府はアジアにおける民主主義の擁護者として、香港市民に連帯し、国際社会と協力し天安門の悲劇を繰り返してはならない」とし、華国政府への強い対応を呼びかけた。
デモ参加者の1人で、香港出身の欧陽さんは「私が子供の頃、香港は東洋の真珠と呼ばれていて、文字通り華国の中でも最も輝いていた。それが今では暗い影が覆っている。私はとても悲しい、怒っている」と憤りを露わにした。
しかし専門家の意見は彼らと対照的な現実を突きつける。日華関係に詳しい相模国際大学の熊森教授は「日華関係は無視できない。香港に強い態度を取れる立場にない」とする。
「香港には多くの邦人がいて、また香港系企業との取引は非常に多いです。そして彼ら企業の経営者は多くの場合、往々にして華国共産党を支持しています。香港における民主化運動自体が世代間で温度差が違う以上、どちらかに味方するのは極めてリスキーでしょう」。
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