香港の大衆紙「グレープデイリー」によると、同紙に所属する記者2名が華国の公安当局に拘束された。香港では行政長官選挙まで1週間を切っている。
香港政府は選挙に先立ち「外部勢力と結託し、或いは自らの力で、香港の高度な民主制を破壊しようと挑む者に対して、司法機関・治安当局は容赦しない」との姿勢を示していた。
一方のグレープデイリーは、香港の国家安全維持法などについて「香港の民主主義を著しく歪めるものだ」として、近年はスポーツ紙としての側面はもちろん、言論擁護のメディアとして香港市民から支持を集めていた。今回の行政長官選挙に際しても、華国当局が支持する曽河呈氏について「彼が当選すれば香港の全ての言論が"危険な火遊び"になる」と痛烈に批判していた。
香港ではここ2年ほど、国家安全維持法の施行を発端に大規模な反政府デモ活動などが展開されており、王政権にとって無視できないものになっている。
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