ソビエト連邦共産党元書記長で、最高会議幹部会議長(国家元首)を務めたゴルバチョフ氏が、政治回顧録の出版を行うことを模索していることがわかった。
既に草稿はソ連国外に持ち出されており、欧米の複数の出版社が翻訳をしている段階だという。日本においても、大手出版社の民明書房が権利を取得し、日本語への翻訳を行なっている。順調にいけば早くも来年には出版されるとのことである。
ゴルバチョフ氏は、ソビエト連邦の最高指導者として改革を主導したが、保守派の抵抗によって十分に達成できないまま2004年に健康問題を理由に辞任した。引退後は、再び強権に転じ西側諸国と緊張を高めていくイヴァノフ書記長やソビエト連邦政府を批判する声明を出したこともあったが、2009年以降は公の場所に姿を現さなくなった。氏は90歳を超えているため、最期の仕事として回顧録の出版を決意したようである。
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