尖閣問題 新社会党内でも意見が分かれる

 15日、新社会党で右派最大派閥である「民主社会」を率いる米内清・副委員長は東朝新聞の取材を受け「清華の圧力に屈することは、全体主義の圧力に屈することと同義だ。」と述べ、尖閣諸島で清華国籍の船長が逮捕された問題に対してはあくまで国内法の手続きに則るべきだという考えを示した。
 この問題に関しては左派を代表するカン副委員長が宥和的な態度を表明し、自民党の一部政治家とも連携していきながら政府に平和的解決を要求していくと表明している。ただ、かねてより清華国内における人権問題を重要問題として捉えている米内副委員長は日本政府の「妥協」は「結果として自由主義的な価値観を損ないうる」ものとして受け入れ難いとしている。一方で「この問題を短絡的に安全保障政策につなげてしまうことは論理の飛躍」だとして自民党右派との温度差があることも強調した。
 尖閣諸島における清華国籍船長逮捕問題は、与野党をまたがって大きな分断を生じさせる政治問題となりつつあると言えよう。

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